常念岳〜大天井岳〜燕岳(2014.8.2〜8.4) 二日目

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二日目。テント場の朝は早く、4時頃には周りはガサガサし始めておりました。僕は朝が苦手なので何度か目を覚ましては寝るの繰り返し。テントの外の声を聞くに、槍・穂高方面の景色は絶好調の模様です。しかしそれでも寝袋から出たくはないくらいのステキな温もりがあります。
夏のテントには少々オーバースペックな僕の寝袋で、夜は何度か目覚めることがあったのですが、それは暑いがためでした。友人の話を聞くと寒くて何度か起きたということなので相当なものかと思われます。ザックがかさばるのも納得です。



5時頃にようやく体を起こし、テントを開けると噂通りの絶景が待っていました。それでもまだ寝袋に足を入れたまま、テントの中から写真を撮ります。

朝食を食べてテントを撤収し、動き出したのは7時半頃。この日は大天荘でお昼を食べる計画で、11時の昼飯時間に合わせて出発。この日の行程は結構な距離を歩くため、少々気も体も重い感じでスタートします。稜線をずっと歩くため、その景色のみが唯一の楽しみです。











黙々と稜線を歩き続けます。この日は絶好の天気ではなく、雲やガスもそこそこかかるようなコンディションでありましたが、逆に日差しもそんなに強くはなく歩くにはちょうど良い感じであったかと思います。大天井岳まで向かう稜線はとても気持ちがいい道のりでした。
しかしながら友人の一人が膝を痛めたようで、その状態と付き合いながらの山行となってしまいます。大天井岳までの稜線は比較的高低差も少なく、この時はまだ状態は良かったのですが・・。
予定通りに11時頃に大天荘に到着。ちょうど昼飯時間が始まったばかりで食堂はまだ空いている状況でした。ここでカレーを食しますが、あまりにお腹が空いていたため、追加で豚汁セットを追加注文。2食分を喰らって燕岳までのエネルギーを充電します。
大天荘で荷物をデポって大天井岳山頂に向かいます。



が、残念ながら周りはガスっており、展望は全く利きません・・。今回の山行での最高峰の大天井岳ですが、常念・燕と比べるとなぜか地味な存在であり、扱いもビミョーな感じでした。ちなみに僕にとっては富士山の次に高い標高の山に登ったことになります。ガスっていなければまた印象も違っただろうに・・。
大天荘に戻ったところで、膝を痛めた友人の状態はなかなかキツい感じになってしまったようで、テーピングを施し痛み止めを飲ませます。どちらかというと常念からの行程よりも、燕までの行程の方がキツそうなだけに、一抹の不安を憶えるのであります。



ガスが濃くなる中、13時頃に燕岳を目指し、出発します。



表銀座の案内板。なぜか大天井岳の案内はカットされています。 この辺り、地味な感じを醸し出します。













燕までの稜線はアップダウンが続き、大天井までの稜線とはひと味違う道のりでした。健常な僕でもその道のりはしんどかったので、膝を痛めた友人はきっとかなりつらかったであろうかと思います。だんだんと付いてくるのが難しく遅れを取るようになっていました。なかなか見えてこない燕山荘を目指して黙々と歩き続けます。



ようやく見えた燕山荘にテンションがあがります。が、まだまだアップダウンもありそう・・。

16時頃にようやく燕山荘へ到着。付いた瞬間、荷物を置きベンチに座りましたが、しばらくは動けませんでした。もう全てを出し切った感じ。

燕山荘ですが、噂通りの賑わいっぷりで客層もなんだか華やかです。いわゆる山ボーイ・山ガールは常念・大天井に比べ多いです。ちなみに山ミドルの方々の格好も他と比べナウい感じです。モダンです。

人間観察をしながらしばらくベンチで休み、ふらふらになりながらテント場の手続きを済ませ、テントを張ります。
テントを張ったあとは燕山荘内を見学。とにかくデカい山小屋で別館も含めると相当人数が宿泊出来そうな立派な山小屋です。売っている山荘グッズも他とは比べ物にならないくらいの充実っぷり。この日は宿泊客も多かったようで、普段は談話室に使われるスペースも宿泊場所となっていました。

さらに凄いのは、なんと生ビールまで飲めるってことだったので、普段はほとんどアルコールを飲まない僕もビールをたしなむことにしました。空きっ腹に加え標高の高い場所ということもあり、飲んで数分後には既に酔っぱらって気持ちよくなっておりました。

テント場に戻り、夕食の準備。この日は前日と違い、僕のテントは2人で寝ることになります。地面が少し斜めになっているため、かなり気をつかって寝る羽目になりました。
長い行程で疲れていたことと、雲がかかって星が全く見えなかったため、この日は9時頃に早々に寝入ったのであります。

三日目に続く。

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