常念岳〜大天井岳〜燕岳(2014.8.2〜8.4) 一日目

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2014年8月2日〜4日、友人2人と常念岳〜大天井岳〜燕岳の北アルプス縦走に行ってきました。初のテント泊&2泊以上を山で過ごす、今までの山行とは違う新境地です。

8.2 安曇野IC-しゃくなげ荘-(タクシー)-一ノ沢-常念小屋(テント設営)-常念岳-常念小屋テント泊
8.3 常念小屋-横通岳-東天井岳-中天井岳-大天荘-大天井岳-大天荘-燕山荘(テント泊)
8.4 燕山荘-燕岳-燕山荘(テント撤収)-合戦小屋-中房温泉-(タクシー)-しゃくなげ荘

下調べで中央道の渋滞予測が出ていたために早めに出発時間を設定していました。が、前日の仕事のあとに初のテント泊準備をしていたところ、想像以上に準備に苦戦し就寝は2時頃に。案の定思いっきり寝過ごして自宅まで迎えにきてもらった友人を待たせてしまいました。
前日仕事だったのは僕だけだったようで、行きの移動中は後部座席でゆっくりと寝かせて頂きました・・。

早めの出発が功を奏したようで、渋滞ができる前に渋滞予測箇所を抜けることに成功し、しゃくなげ荘には8時半頃に到着。呼んでおいたタクシーに9時頃に乗り込み、一ノ沢登山口へ移動します。

一ノ沢に到着し、登山届を提出。みんなテント泊は初めてということでここで荷物の重さ比べをします。

僕は今回のテント泊のために新たに買ったグラナイトギアのニンバストレース。なるべく軽く、かつウエストベルトがしっかりしているザックを探していたところでこのザックにしました。テント泊に対応するザックは値段が相当張るのですが、探しに探して定価よりもかなりお安く買うことができました。
ベースウェイトは軽くなるように意識はしていたのですが、他の2人と比べても僕のザックは若干重いように感じます。初のテント泊で困らないようにと必要以上にモノを持ちすぎたようです。
登山口でトイレを済ませ、準備をしていざ出発。

沢沿いの登山道を黙々と歩いて行きます。今までの登山とは違って荷物の負担が大きく、その荷重を思いっ切り感じつつ少しずつ登って行きます。というか、ペースが全く上げられない・・。軽いということは大事なことなんだなと身を持って感じました。

かなりバテつつも、ようやく胸突き八丁へ到着。ここからの急坂はしんどかった・・。

最終水場で今夜の食事用の水を確保します。あとわずかと思いつつも、ここから先はもう気合いのみで登ります。既にかなり体力を消耗しています。

樹林帯を抜け、ようやく常念岳方面を望むところまで来ました。

そしてようやく常念乗越に到着!常念小屋小屋を見た瞬間にあまりの疲れに崩れ落ちました・・。僕はその場に座り込み、テン場の申し込みは友人2人にお任せ。
常念小屋にはテン場が2つあり、小屋から遠い方の第二テン場に設営に向かいます。事前の調べで、穂高・槍方面の展望はこっちのテン場の方が良いとのこと。ただし、この時はガスっていて見えていなかったのですが・・。

休憩を挟みつつ、テントの設営をします。練習はしてきたものの、実際に山でテントを張るのは初めて。地面は少し固めの地面だったのでフロアテントの4箇所のみをペグ打ちしてあとは石で固定します。3人で力を合わせ、無事に設営終了。
かなりのバテっぷりでしたが、翌日の行動時間を考えると今日のうちに常念岳に登っておきたいとの意見が一致し、重い体に鞭を打って常念岳へ向かいます。もちろん重い荷物は置いて行きます。
荷物が軽くなりかなり負担は減ったものの、ここまで登ってきた疲れはどっしりと体に残っており、休みを入れながら岩場を登って行きます。

しかしながら意外と常念までの距離は長く、登りもキツかったのでした。常念小屋からは常念岳のピークは見えず、急坂を登り切ったと思ったらまだまだ先は長く・・。結局1時間程かけてようやく山頂へ到着しました。このときすでに16時半。

常念岳からの展望は素晴らしく、360°の展望が利きます。穂高・槍方面から大天井方面・安曇野の町方面と景色は素晴らしく、苦労した分感動は一際でした。そして・・

頂上に着いたタイミングで槍ヶ岳が頭を出しました!遅い時間だったので頂上は貸し切り状態、しかもばっちり雲が切れるなんて運が良すぎです。この景色を見た瞬間に不思議と疲れは吹き飛びました。やはり槍の存在感は抜群です。

感動に浸りつつも、時間もだいぶ遅くなってきたので下山を開始します。本当に不思議なもので足取りも軽やかに、景色を楽しみながら下ることができました。槍が見えるたびにシャッターを切っていたため、槍を写した写真はとんでもない量になっていました。

下山道から自分たちのテントを眺めつつ、ハイペースで降りて行きます。

テントへ戻り夕食タイム。初日なので食事はフレッシュなものも含め、バラエティに富んでいます。それぞれ持ち寄ったご飯を分け合いつつ、登ってきた苦労の分も美味しく頂くことが出来ました。
食事を終えたあとは荷物の整理と寝る準備を始めます。テントの空間は不思議なもので、なんだか秘密基地を持ったような気持ちになります。重い荷物をわざわざ担いでテント泊をする気持ちが分かります。

暗くなってきたところで、空を見上げると夕方まであった雲も晴れてかなり星が見えました。常念小屋の中の様子を見に行きつつ、星空鑑賞をすることに。見える星の数が多すぎてどの星が何かというのが分からないくらい。オマケに流れ星もかなり見ることが出来ました。
夏の大三角形の方面に少し雲がかかっているなー、なんて話をしていたら、どうやらそれは違ったようで。天の川だったようです。今まで見たことはあったのかもしれませんが、それが天の川だったとは全く認識していませんでした・・。写真で見るような思いっ切り写っているような、ハッキリとしたヤツが天の川だと思っていたもので、目で見るとボヤッとした感じに映るとは知らなかったのです。
三脚も持っていないしどうせ映すのも難しいだろうとカメラをテントに置きっぱなしにしてきてしまったのですが、ここまで奇麗な星空であればチャレンジする価値はあったかもしれません・・。勿体なかったかな・・。

しばらく星を眺めたの地にテントへ戻り、いよいよ就寝。自分だけの空間を楽しみつつも、登りの疲れからかあっという間に寝落ちしてしまいました。

二日目へ続く。

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